これらを元にメーカーや機種に当たりをつけた上で、自社の生産工程やセンターに組み込めるのかどうか含めて、メーカーに相談をしてみることが必要です。できれば、プロセスセンターへの納入経験があるメーカーがいいでしょう。
問い合わせた際に、営業担当者の対応の速さ、対応力も見ておきたいものです。レスが遅い、依頼したことを忘れるようなことがあっては、実際に機械を納入する際や、何かトラブルが発生した際にも心配が残ります。
とくに使用している機械に異常が発生したとき、対応が遅いようでは、最悪の場合店頭の品揃えに影響が出てしまうことも考えられます。長く付き合うことを考えると、自分との相性も大切にしたいところです。
定期的なメンテナンスは行ってくれるのか、その場合の基本価格はいくらなのか、1回どのくらいの時間がかかるのかどうかなど、細かいことも確認しておくといいでしょう。
自社で製造販売している食肉加工機なのか、代理店として仕入れているものなのかどうかによっても、対応のスピードが違うことも考えられます。海外製品の場合は、部品などの関係ですぐに修理が行えないようなことがあると生産量に影響が出てしまいますので、事前に確認しておきましょう。
機械の入れ替え、増設の際には重要な点です。新しい機械を入れることで、どんな課題を解決したいのか、どこをより改善したいのかに優先順をつけた上でKPIを設け、その点にリーチできるものを選びます。
場合によっては、今まで使っていないような機種も検討しましょう。たとえば、
など、課題によって入れるべき機械のメーカーや種類に違いが出てくるのです。
解凍時のドリップによる肉の劣化、スライスしたあとに折り畳んでパックすることを考えるとマイナス温度の精肉では厳しいため、そこは当然チルド肉という選択肢が浮かぶはず。
しかし、チルド肉の場合、冷凍に比べて切れにくく、かつスライスしている最中にも肉が動くことから、クズ肉が出て、結果、歩留まりが悪くなる…。そんなイメージをいまだに抱いている方もいるのではないでしょうか。
2000年台前後に、日本キャリア工業によって発売されたマルハレススライサーシリーズを皮切りに、各社チルド肉のスライサーの研究開発に勤しみ、今では高性能なチルド肉スライサーが製造・販売されていますので、まずチルド肉を扱えるスライサーを選ぶことを検討してみましょう。
一層の人手不足が予想できる今の時代、プロセスセンターのさらなる自動化を視野に入れる必要があります。次世代のプロセスセンターに必要とされる注目ソリューションとして、第一に挙げられるのが精肉自動盛り付け機です。盛り付け作業や手直しに、人の手を必要としなくなる自動盛り付け機は、とても魅力的。
基本的にスライサーと自動盛り付け機はセット。スライサーを購入した会社で自動盛り付け機を購入する必要があります。そのため、「すぐには導入をしないが、数年後にはもしかしたら」程度の意識であっても、導入するかもしれないことを考え、スライサーを購入する会社を決める前に、以下の点を確認しておくといいでしょう。
上記を確認し、納得した上でスライサーの導入をすすめましょう。